藪井智一 6話
インディゴライトカップのフレーバーについて
今回のフレーバーはカップのインパクがある分、主原料の選定が難しかったですね。
ホワイトデーの定番としては白を基調としたイメージにすることが多いですが、
あえてフランス産のブラックチョコを使用しました。
チョコレートの取り扱いは非常にデリケートで風味や色味や光沢を出すには
専門のチョコレート職人がいます
”テンパリング”と言われる技法を用いて、温度管理や手早い工程をスムーズに
行うことで自在に様々な色付けや形に仕上げます
贅沢なフランス産の苦味のあるチョコクリームソースが口の中に広がり始め、
濃厚なカスタードぷりんと重なり合うと卵の香り、旨味、
甘みが更にカカオの風味を活かし最後にはコクと旨味を残しつつ
スッキリとした味わいに感じて頂けます。
白カップのフレーバーについて
今回のメインフレーバは”チーズ”を食材に致しました。最近ではチーズの需要がかなり高まり、
色々な商品がデザートなどにも活用されるようになりました。
私自身も好きですが、個人的な好みにもよりますがあまり臭気、酸味が強いものは好みません。
チーズは乳製品の発酵食品ですが大きく分類すると2種類(ナチュラルチーズ、プロセスチーズ)、
更に分類していくと何百種類まであると言われています。
そもそも歴史が深く、ヨーロッパのイメージが強いですが、起源はモンゴル地方が
発祥とも言わており今では世界中で作られています。
フローマジュプリン(チーズプリン)を開発にあたり、選んだチーズはオーストラリア産
ナチュラルチーズで、自然な優しい風味が特徴です。
また、ソースはブラックチェリーを使用し、糖度を更に上げるために
”糖液”でじっくりと寝かしました。
芳醇な甘みと酸味、ゴロっとした食感を残したブラックチェリーソースから始まり、
2口目にはフロマージュ(チーズ+生クリーム)プリンのコク、甘み、深みが
ゆっくりと広がる味わい。少しアクセントに洋酒で付けた香りが更に引き立てます
大人なテイストに仕上がりました商品ですが”デザート”という視点に更に
”ワイン”の酸味ともよく合うと思いますので一緒にいかがでしょうか?